子育て支援施設
を探す
【ファミリーインタビューvol.5】夫婦で築く、新潟での子育てスタイル
内容
東京での会社勤務、フランス留学を経て、新潟市江南区で家業の酒屋を営む塚本聖太さん。妻の福子さんも助産師として開業するなど、それぞれが個人事業主として働きながら子育てを両立しています。今回は、新潟での仕事や子育てについて、お二人の率直な思いを伺いました。

プロフィール:塚本 聖太(つかもと せいた)さん
新潟市江南区出身の塚本聖太さん。大学進学で上京し、酒類総合卸会社に就職。営業として3年半勤務した後、ワインについて学ぶためフランスに留学。1年半ほど留学の後、新潟に戻り、家業である「新し屋酒店」に入りました。妻の福子さんは青森県で生まれ、福島県育ち。大学進学を機に上京。東京の病院で助産師として5年間勤務した後、福岡へ移り住み、助産院に勤務。東京で知り合った聖太さんと結婚を機に新潟へ。現在は自宅で助産院を営んでいます。
上京~渡仏、地元に戻り家業へ

聖太さんは、大学卒業後、酒類総合卸会社で3年半勤務した後、フランスへ留学し、約1年半ワインの勉強に励んでいました。もともと家業を継ぐことを念頭に置いており、当初はワーキングビザを取得し、さらに1、2年フランスで働いた後、30歳頃を目処に新潟に戻る予定でした。しかし、ビザ更新のため一時帰国した際、新型コロナウイルスの流行によりビザの更新ができなくなりました。計画よりは早まったものの、そのタイミングで新潟に戻り、家業に携わることになります。

現在は、取引先の飲食店や個人客への提案・販売に携わっています。日本酒とワインを専門に扱っており、特にワインについては、ソムリエという立場でも活躍しています。また、新潟に戻った後、酒造会社で2年間、ダブルワークとして日本酒造りも経験しました。20代かつ独身だった当時、「将来に向けて時間や体力のあるうちに様々なことを学びたい」という思いからでしたと聖太さん。
「やりたい」を実現する行動力。新潟で開業
妻の福子さんもまた、自身のキャリアを切り開いてきました。東京の病院で5年間勤務をする中、もともと興味のあった助産院でのケアを学ぶため、休みの日を使って助産院で研修を受けていました。ある時、横浜で開催された講座で、福岡の開業助産師の講師と出会います。「独身のうちにやりたいことはやろう」と決意し、その出会いをきっかけに福岡へ移住。お産も扱う助産院で約3年間、貴重な経験を積みました。

「いつか開業したい」という思いを胸に、聖太さんとの結婚を機に新潟へ。家を建てる際に「自宅の一部で助産院ができたら」と建築士に相談し、専用のスペースを確保。準備が整った形で、自宅での助産院開業を実現させました。
柔軟な働き方ができる自営業のメリット
聖太さんと福子さんは、共に個人事業主として働いており、時間を柔軟に調整できることが大きなメリットだと話します。一方で、聖太さんは「休みの日がほとんどないことや、まとまった家族旅行に行きづらい」といった側面も挙げます。日中は子育てに対応していても、子どもが寝た後の夜や早朝に仕事をしなければならず、「夫婦の時間は取りにくい」とも話します。
しかし、子どもが保育園で熱を出した時や、急な呼び出しがあった際にも、家族内で時間を調整してすぐに駆けつけられるのは、自営業ならではの良さだと感じています。
人とのつながりが子育ての支えに
新潟での子育てについて尋ねると、聖太さんは「出身地なので、両親のサポートを受けられるのはとても心強いです」と話します。
また、福子さんは仕事柄、子育て中の母親たちと交流する機会が多く、さまざまな情報が自然と入ってくると言います。聖太さんも、周りに子育て世代の友人が多いため、「SNSなどでイベント情報が回ってきたり、『一緒に行ってみない?』と声をかけてもらったりすることもある」と話します。

東京や福岡から遊びに来た友人たちは、口を揃えて「ごはんが美味しいね」と言ってくれるそうです。友人たちの好みに合わせて食事の場所を選んでいますが、新潟の食材や料理はいつも好評なのだとか。
Uターンしたくなる街
福島育ちの福子さんは、新潟の気候について「冬の雪や、このジメジメした湿気は大変」と苦笑しつつも、「それ以外は本当に住みやすい。人のつながりを大切にしている人が周りに多いと感じます」と話します。
「新潟を離れて暮らした人が、また戻ってきたいと思う気持ちが分かります」と福子さん。誰かのために行動したり、コミュニティを自ら作ったりと、パワフルで前向きな人が周りにたくさんいることに刺激を受けているそうです。「都会に比べると選択肢が少ないと感じることもあるかもしれませんが、何かやりたいと思った時に、それを叶えられる環境は整っていると思います」と語ってくれました。
家族のサポートや、周りの人とのつながりを活かしながら、仕事も育児も両立しているお二人。それぞれの専門性を持ちながら柔軟に働く姿が印象的でした。



